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気になるメディカルトピックス・コラム

2024/09/25

COVID-19と血管内皮機能

Clinical assessment of endothelial function in convalescent COVID-19 patients a meta-analysis with meta-regressions

Pasquale Ambrosino et al. ANNALS OF MEDICINE 2022, VOL. 54, NO. 1, 3234–3249



【背景】内皮機能障害は、COVID-19およびその急性期後の後遺症の病態生理において重要な役割を果たしている可能性が指摘されている。血流依存性血管拡張反応(FMD)は内皮機能を評価する臨床的手法として認められている。

【目的】回復期にあるCOVID-19患者とCOVID-19の既往歴のない対照群を対象にFMDを評価した研究のメタアナリシスを実施した。

【方法】系統的レビューとメタアナリシスに関する報告事項ガイドラインに従って主要な科学データベースで系統的な文献検索を実施した。ランダム効果モデルを使用し症例と対照間の差異は平均差(MD)と95%信頼区間(95% CI)で表した。

【結果】最終分析に残った12件(17セット)の研究を評価した。回復期にある644人のCOVID-19患者のFMD値は、662人の対照群と比較して有意に低かった(MD:-2.31%; 95% CI:-3.19, -1.44; p<0.0001)。同様の結果は、心血管系の危険因子や冠動脈疾患の既往歴のないグループの参加者を対象とした研究の感度分析でも得られた(MD:-1.73%; 95% CI:-3.04, -0.41; p=0.010)。症状発現後3ヶ月以内、またはそれ以降の登録を基に研究を個別に検討すると3ヶ月以内(MD:-2.20%; 95% CI:-3.35, -1.05; p<0.0001)および3ヶ月以降(MD:-2.53%; 95% CI:-4.19, 0.86;b p=0.003)の両方で有意差が確認された。メタ回帰モデルでは、COVID-19の急性期後の後遺症の有病率が増加すると症例と対照間のFMDの差が大きくなることが示された(Zスコア:-2.09; p=0.037)。

【結論】回復期のCOVID-19患者、特に臨床症状が残っている患者では、内皮機能障害が確認されている。薬理学的およびリハビリテーション戦略による内皮機能障害の治療は魅力的な治療オプションとなる可能性がある。

(担当) JA徳島厚生連阿南医療センター 内科 村井純平

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