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2021/05/26
近年、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっており、その制御は重要です。今回、イギリスの医療従事者を対象として、研究開始時に新型コロナ抗体陽性だった群(positive cohort:8278名)と陰性だった群(negative cohort:17383名)がその後追跡調査されました(Lancet 2021; 397: 1459-69.)。Positive cohortでは155名、negative cohortでは1704名が、約6ヶ月の研究期間中に感染したと判定されました。感染率はpositive cohortで7.6/1万人日、negative cohortでは57.3/1万人日であり、抗体陽性だった群では感染リスクは0·159 倍 (95% CI 0·13–0·19)でした。研究期間の後半で半分程度の被験者がワクチンを接種されておりますが、その効果ははっきりとはわかりません。抗体陽性ならかなり再感染は減少しますが、長期に再感染を「完全には」防ぐことはできないとの結果であり、今後の感染対策としても留意する必要がありそうです。
(担当:中村信元)
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