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気になるメディカルトピックス・コラム

2021/12/15

変時不全症状を有するHFpEF患者のβブロッカー投与中断の効果

Effect of β-Blocker Withdrawal on Functional Capacity in Heart Failure and Preserved Ejection Fraction

(PRESERVE-HR)

JACC 2021; 78(21): 2042-2056 November 23, 2021

背景:変時不全(chronotropic incompetence)は,HFpEF(左室駆出率の保たれた心不全)患者における運動耐容能低下への関与が示されている.HFpEF患者に対するβブロッカーは,強固なエビデンスがないにも関わらず,一般的に使用されている.

目的:変時不全を伴うHFpEF患者に対し,βブロッカー離脱の効果を最高酸素摂取量(peak VO2),%最高酸素摂取量(peak VO2%)等で評価する.

デザイン:多施設共同ランダム化治療者盲検クロスオーバー試験

対象:安定したHFpEF, NYHA分類Ⅱ〜Ⅲ, βブロッカー投与中, 変時不全

      52人が割り当てられた.

   βブロッカー離脱群と継続群にランダム化し,day15にクロスオーバーし,もう一方の介入を受ける.

   day 0, 15, 30に心肺運動負荷試験(CPET), 血液検査,心エコー,質問票を施行.

プライマリーアウトカム:peak VO2, peak VO2%

セカンダリーアウトカム:MMSEスコア, MoCAスコア, MLHFQ, NT-proBNP, CA125, E/e’

結果:βブロッカー離脱によりpeak VO2, peak VO2%ともに有意に上昇した(それぞれ14.3 vs 12.2 mL/kg/min; P<0.001, 81.1 vs 69.4%; P<0.001)

結語: βブロッカー離脱は,変時不全を伴うHFpEF患者の最大機能能力を改善した.HFpEF患者へのβブロッカー使用は,再評価に値する.



担当:JA徳島厚生連阿南医療センター 内科(循環器)谷 彰浩

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