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2017/02/22
肥満が体に悪い、ということは一般的にも良く知られていることだと思います。では、血液検査や血圧などの項目が全て正常の肥満者ではどうでしょうか。実際、検診などでときどきそのような患者さんに遭遇します。
先日発表されたイランでの大規模前向き研究(Tehran Lipid and Glucose Study)で、約12年間の観察期間では代謝データ正常であれば、肥満者群における心血管イベントは非肥満群に比較して、有意には増加しなかったことが報告されました(Atherosclerosis 258 (2017) 65-71 )。人は見た目じゃなくて、中身が大事ということでしょうか?
ただ、その一方で長期の観察研究では代謝データが正常であっても肥満者では心血管イベントリスクが増大するとの報告もあります。代謝データ正常の肥満者については、様々な研究で評価が分かれるところではありますが、短期的には問題なくとも長期的には心血管病などの合併症を引き起こす可能性は否定されたわけではないと思います。
今後の詳細な検討は必要ですが、少なくとも検査上での代謝異常を来さない様に健康的な生活習慣を維持することは、大事ですね!! 担当(森本佳奈)
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