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2023/12/27
Poor Diagnostic Efficacy of Noninvasive Tests for Advanced Fibrosis in Obese or Younger Than 60 Diabetic NAFLD patients
Clin Gastroenterol Hepatol. 2023 Apr;21(4):1013-1022.e6.
〇背景:非アルコール性脂肪性肝疾患(non-alcoholic fatty liver disease; NAFLD)は、近年わが国を含むアジアで急速に増加しており、日本人一般人口における NAFLD頻度は2030 年までに約40%、2040 年までに約 45%まで増加する見込みであることが報告されている。またNAFLDの病態が進行した場合は肝硬変や肝癌を合併するが、生命予後に最も関連するリスクは、肝線維化である。肝線維化診断のゴールドスタンダードは肝生検であるが、出血などの合併症があり、生検の代わりとなる肝線維化予測マーカーが開発・使用されている。FIB-4 indexや NAFLD fibrosis score(NFS)は、年齢や肝酵素、メタボリック要素などの臨床データを複合することで計算される、非侵襲的肝線維化予測マーカー(non-invasive tests; NITs)である。NAFLDガイドラインでもこれらのマーカーに基づいた診断アルゴリズムが推奨されているが、年齢や糖尿病の有無などNITs構成因子により、それらの診断能が変化することが指摘されている。
〇方法: 肝生検にて確定診断されたアジア人NAFLD患者1,489 人(計6施設日本 (n=821), 台湾(n=341), 韓国(n=327)の臨床データを用いて3 種類のNITs:FIB-4 index・NFS・Hepamet fibrosis score(HFS)の肝線維化予測能を検討した。
〇結果: 肝線維化新進行例(F3-F4)は20.6%で認められ、ROC 解析の結果、これらのNITs の中でFIB-4 indexが最も高い肝線維化予測能を示した。しかし年齢・BMI・2型糖尿病の有無別に検討した結果、いずれの _NITsも若年・肥満・2型糖尿病の存在下でその診断能力は低下した。一方で、2型DM合併非肥満NAFLD患者ではそれらの診断能が最も高かった。
〇結論: 本研究の結果から、線維化診断能力が最も高い血清NITs はFIB-4 indexであることが分かった。ただ肥満・糖尿病を合併する若年NAFLD患者では、これらの血清 NITs の診断能力が低下するために、それ以外の診断ツールを追加することで、肝線維化の存在を評価する必要がある。今後は、FIB-4 index 診断能が低い患者群において、肝線維化を低コストかつ確実に予測するには、どのような検査を追加すべきかどうか、またアジア人以外の人種と比較するためにも多施設国際共同研究を実施する必要がある。
(担当) JA徳島厚生連阿南医療センター 内科 花田 康平
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