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気になるメディカルトピックス・コラム

2022/10/05

糖尿病性末梢神経障害性疼痛に効くお薬は?

糖尿病患者さんはしばしば足のしびれに悩まされます。「ジンジン」「チリチリ」「ヒリヒリ」と表現の仕方は様々ですが、足の裏から始まりだんだんと足首、ふくろはぎと範囲が広がって行き、ひどい場合には足の付け根まで痛みやしびれを自覚することがあります。手足がしびれる原因となる病気はたくさんありますが、糖尿病があって両側の足に同じような症状があれば多くの場合で糖尿病性末梢神経障害と診断されます。糖尿病患者さんは普段の血糖コントロールが安定していればほとんどの場合に無症状で生活されていると思いますが、この合併症があると非常にやっかいで著しくQOLを低下させてしまいます。と、いうのもこれらの不快な自覚症状を治療してしまうお薬がないのです。かろうじて症状を軽減するお薬がいくつかありますが、その使用方法には決まった見解がないのが現状だと思われます。

こういった中で最近に、3種類の薬(アミトリプチリン、デュロキセチン、プレガバリン)の効果について、特に併用療法について検討した論文(Lancet,2020; 400: 680-90)が発表されました。これら3種のお薬は日本でも広く使用されていますが、論文内ではそれぞれの単独療法から始まり併用療法の効果をその順序まで厳密に評価されていました。結論は明快でいずれの単剤療法でも、またいずれの組み合わせの併用療法でもその効果は同じでありました。直接の比較は目的とされていませんでしたが、単剤療法よりは併用療法の方がより効果的である可能性も示されました。

効果が同じである一方で、副作用についてはそれぞれの薬剤で差があるためそれらを踏まえて薬剤を選択する必要があります。また、疼痛の軽減の程度はいずれも約半分程度であり、併用しても全快するわけではないこと、また症状を和らげるために血糖値をいい状況でコントロールすることが大切であることは肝に銘じておかなければなりません。

(担当:湯浅智之)

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