TOP > 気になるメディカルトピックス・コラム一覧 > 気になるメディカルトピックス・コラム詳細

気になるメディカルトピックス・コラム

2023/03/01

急性膵炎治療における輸液の最適量は?

Aggressive or Moderate Fluid Resuscitation in Acute Pancreatitis

N Engl J Med. 2022 Sep 15;387(11):989-1000.

背景: 急性膵炎の治療では、早期の積極的な輸液療法が広く推奨されてきたが、この実践のためのエビデンスは限られている。

方法: インド、イタリア、メキシコ、スペインの18施設で、急性膵炎の患者を、積極的な輸液投与群と、中等度の輸液投与群に無作為に割り付けた。患者は 12、24、48、および 72 時間で評価され、輸液量は患者の臨床状態に応じて調整された。主要エンドポイントは、入院中の中等度または重度の膵炎の発症であった。安全性の主要評価項目は、体液過剰であった。

結果: 249人の患者が無作為化され、中等度または重度の膵炎の発生率に有意差がなく、積極的輸液群では安全性に関して有意に有害な結果(体液過剰)が得られ、予後改善とのバランスがとれていないため、最初の中間解析で試験は中止された。入院期間の中央値は、積極的な輸液投与郡で6日、中等度の輸液投与群では5日と大差なかった。

結論: 急性膵炎の治療のための積極的な輸液は、中等度の輸液と比較して、体液過剰のリスクを高めるが、疾患の転帰を改善させなかった。

担当:阿南医療センター内科 三輪 美咲

2024年度のお知らせ

2023年度のお知らせ

2022年度のお知らせ

2021年度のお知らせ

2020年度のお知らせ

2018年度のお知らせ

2017年度のお知らせ

2016年度のお知らせ

2015年度のお知らせ