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新着情報

2024/11/14

世界糖尿病デーと全国糖尿病週間

11月14日は世界糖尿病デーとされ、糖尿病の予防や治療啓発のために様々なイベントが国内外を問わずに開催されています。世界糖尿病デーは1991年に国際糖尿病連合(IDF)と世界保健機関(WHO)が制定しました。11月14日は、おおよそ100年前に、インスリンを発見したカナダのフレデリック・バンティング博士の誕生日であり、糖尿病治療における画期的な偉業に敬意を表し、この日を顕彰することから始まっています。

世界糖尿病デーは、現在、世界160カ国から10億人以上が参加する世界でも有数なイベントとなっており、この日を中心に繰り広げられる糖尿病啓発キャンペーンは、糖尿病の予防や治療継続の重要性について多くの方々に周知する重要な機会となっています。また我が国では、毎年、11月14日を含む一週間(月~日)を「全国糖尿病週間」として、全国各地で一般向けの講演会や健康相談、街頭での広報活動などを実施されています。各都道府県糖尿病協会や友の会が主体となり、地域単位でこれらの啓発活動が行われています。

このような背景で、象徴的な世界糖尿病デーのキャンペーンの一環として、ブルーライトアップが各地で行われています。当院でも病院玄関に青色に光るLEDの照明を使用して、ブルーライトアップを実施しました。このブルーライトアップは、世界糖尿病デーのキャンペーンに用いられている青い丸をモチーフにした「ブルーサークル」が由来です。これは、2007年から使われるシンボルマークで、国連や広い空を表す「ブルー」と、団結を表す「輪」をデザインし、”Unite for Diabetes”(糖尿病との闘いのため団結せよ)というキャッチフレーズを表しています。



2024年から3年間の糖尿病啓発テーマは「Diabetes and well-being(糖尿病とウェルビーイング)」です。ウェルビーイングはWHOによって提唱された概念で、病気の有無にかかわらず、肉体的・精神的・社会的に満たされた状態のことを指します。糖尿病のケアは血糖値だけでなく、病気や治療に伴う心理的負担などのメンタルヘルスが重要であることが近年注目される様になりました。

厚生労働省が2019年に実施した「国民健康・栄養調査」では、男性の19.7%、女性の10.8%が「糖尿病が強く疑われる」と判定されました。糖尿病の初期は自覚症状にも乏しく、食後高血糖を見逃して隠れ糖尿病の状態になっている場合もあります。糖尿病の重症化予防のためには早期発見・早期治療が重要ですが、医療機関や健診で糖尿病といわれたことのある人の中で、「治療を受けていない」人の割合は、特に男性の40~49歳の働き盛り世代で最も高く、約5割が未受診または治療中断という状況です。

糖尿病には痛みなどの自覚症状が少ないことから、疑いがありながらそのまま治療を受けないケースが多くあることが、問題となっています。健診の機会があれば積極的に利用しましょう。糖尿病の疑いや糖尿病の診断を受けた方は速やかに医療機関を受診し、早期から継続的な治療を続けて頂きたいと思います。

(粟飯原)

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