2021/12/10
2021年12月10日に開催されたm3WEB講演会(バイエル薬品主催)において、本講座の添木が「心不全合併心房細動の最適な治療戦略を考える」というタイトルで講演を行いました。以下、その主な内容を示します。
日本人心不全患者の約40%が心房細動を合併することが報告されており、心房細動と心不全は密接に関連していることが知られています。本講演では心不全合併心房細動の治療を薬物療法と非薬物療法の2つの側面から話をし、期待される新薬や新しいアプローチによる治療の試みについても言及しました。心不全合併心房細動患者での薬物療法に関して、レートコントロールはβ遮断薬が中心となりますが、至適レートについてはまだしっかりとしたエビデンスはなく個々に考える必要があると思われます。心不全を含むハイリスク患者では早期のリズムコントロールは予後を改善する可能性があり、リズムコントロールの重要性が見直されています。非薬物療法として、心房細動アブレーションは心不全や生命予後を改善するというエビデンスが最近数多く報告されており、適応が拡大しています。特に、心房リモデリングが進んでいないより早期の患者では恩恵を受けやすく、早期の施行が望ましいと考えられます。また、心房細動を伴った心不全に対して新規薬剤の有用性が期待されており、今後期待される新規治療薬としては可溶性グアニル酸シクラーゼ刺激薬などがあげられます。また、我々はリバーロキサバンが抗凝固作用と並行して抗炎症作用を有し、高血圧ラットにおいて心房細動の誘発率を減少させることを報告しており、新たな側面での可能性を示しました。
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