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気になるメディカルトピックス・コラム

2021/01/18

尿酸降下とその”効果”

高尿酸血症は生活習慣病の一つであり、プリン体が多い食べ物を控えている方も多いかと思います(実は食事の内容が尿酸値に与える影響は小さいことを以前にこのコラムで取り上げています)。さて、高尿酸血症のリスクとして痛風発作(代表的なものは足の親指の付け根の関節炎です)がよく知られています。一方で、この尿酸は脳卒中や心疾患,腎臓病にも関係しているとされています。そこで尿酸値を低下させる薬がこれらの疾患を予防することができるのかどうか調べた研究が複数報告されています。その中で日本人を対象にしたある研究(European Heart Journal,2019, 40, 1778-1786)によって、ある種の尿酸降下薬(Febuxostat)に腎臓の保護作用、特に蛋白尿(アルブミン尿)を抑制する可能性が示唆されています。その他の複数の研究成果によっても腎機能そのものの悪化を抑制する明確な知見はまだ得られていませんが、アルブミン尿は心血管疾患のリスクとしても知られており尿酸値を低下させる重要性を示唆する興味深い報告だと思われます。

(担当:湯浅智之)

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