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気になるメディカルトピックス・コラム

2020/06/08

肝線維化が進行しているNASH患者さんをどのように拾い上げるか?

 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)が肝硬変、肝癌の原因となることがわかり、メディアにも盛んに取り上げられて久しいですが、実際どのような脂肪肝が炎症・線維化をきたすのかはっきりわかっていません。一方、筋肉は第2の肝臓と呼ばれ、エネルギー産生やアンモニア解毒などを行なっています。肝臓が悪いと筋肉を分解して、必要なエネルギーを放出するため筋肉量が減少します(2次性サルコペニア)。2型糖尿病など生活習慣病を持つ患者さんは一般的に運動が不足しており、筋肉量が少ないため、肝臓への負担はより大きくなり、肝臓の線維化が進みやすいことが想定されます。

 最近、韓国の施設から2型糖尿病患者の筋肉量と肝臓の線維化は強い関連があることが示されました(Gut and Liver. 2020 Mar 6)。309人の2型糖尿病患者の腰椎骨格筋量をCTで測定し、肝線維化をFIB-4で計算したところ、筋肉量が少ない(サルコペニア)群が多い(非サルコペニア)群と比較して、有意に肝線維化が進行していたという結果でした。

 最近はInbodyなど簡易で安全な体組成計が普及しつつあります。これらを用いて、NAFLD患者から肝硬変・肝癌の高リスク群を拾い上げることができれば早期治療介入により、予後延長につながるのではないかと期待されます。

(担当) 谷口

 

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