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気になるメディカルトピックス・コラム

2020/05/11

サルコペニアと動脈硬化症の関係

人口の高齢化ともに、私達が普段診療している患者さんも当然高齢化が進んでいます。QOLやADLを維持したエイジングに必要なのは、やはり質の良い筋肉を保持することだと思います。昨今、サルコペニアの話題が注目を集めていますが、頭ではなんとなくわかっていてもやはり具体的な数値化をすることが大事です。

 最近、​久留米大学病院の310名の循環器疾患患者を後方視的に、InBodyを使用して、血管機能との関連を評価した研究が報告されました(Hypertens Res. 2020 Feb 5. )。血管機能障害のマーカーとして、arterial velocity pulse index: AVIとarterial pressure volume index: APIが測定されています。この血管機能指標とInBody S10で計測した組織障害指標の位相角(Phase Angle: PA)および骨格筋指数 (Skeletal Muscle Index: SMI)との相関が検討されました。多変量解析の結果、SMIと独立した相関が見られたのは、性別・年齢・PA・高血圧症とAVIでした。結論として、循環器疾患患者における筋肉量減少には、動脈弾性低下や末梢血管抵抗の増大などの進行した血管機能障害が、組織障害を通じて関わっていることが示されたことになっています。逆に言えば、筋肉量・筋力の維持は循環器疾患予防につながる可能性があると思われ、興味深い結果です。

(担当:粟飯原)

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