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気になるメディカルトピックス・コラム

2018/09/26

カナグリフロジンは下肢切断を増やすのか?

 CANVAS program試験では、カナグリフロジンの心不全予防効果や腎保護効果が、証明されましたが、その一方で下肢切断という有害事象の有意な増加が注目を浴びました。その原因については、未だ不明であります。これまで、SGLT2阻害薬を使用して、下肢切断事象を経験したことは幸いありませんが、実際のところどうなのでしょうか?そこで、この度、2型糖尿病患者714,582例(canagliflozin新規使用142,800例、他のSGLT2阻害薬新規使用110,897例,SGLT2阻害薬以外の糖尿病治療薬新規使用460,885例)についてのメタ解析結果が、公表されました(Diabetes Obes Metab. 2018 Jun 25. doi: 10.1111/dom.13424.)。その結果、カナグリフロジンの心不全発症リスクは、非SGLT2阻害薬に比べて低く、他のSGLT2阻害薬と同等でありました。また下肢切断リスクについては、カナグリフロジン、他のSGLT2阻害薬、非SGLT2阻害薬で差異を認めなかったという結果でした。

 実診療面では、カナグリフロジンをはじめとするSGLT2阻害薬の処方対象患者さんは、高度な合併症を多数並存しているケースを避けている状態であり、丁寧なモニタリングを行っていけば、下肢切断例が飛躍的に増えることはないと考えています。(担当:粟飯原)

 

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