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気になるメディカルトピックス・コラム

2016/03/21

朝ゴハンを食べていますか!?

糖尿病を治療する上で食事療法が基本であることは言うまでもありません。とは言え、その実行と継続は困難を伴います。人生の長い時間をかけて身につけた食習慣を変えていくのはそう簡単なことではないのです。

 10年ほど前、糖尿病診療でご高名な先生の講演をお聞きする機会がありました。そのときに印象に残ったのが「朝抜キ、昼ソバ、夜ドカ食い」というフレーズです。働き盛りの糖尿病患者さんによくみられる食習慣をリズミカルに表現したものです。当然好ましい食習慣を表現したものではなく血糖コントロールを難しくする要因の一つとしてお話しされていました。

 昨年、朝食を抜くことの驚くべき影響が報告されました(Diabetes Care, 38, 2015 )。イスラエルのテルアビブ大学の研究グループによると、2型糖尿病患者さんを対象に朝食を抜いた場合、朝食を食べたときと比較して同じものを食べても昼食後と夕食後の血糖値が有意に上昇していました。これは前日の夕食から昼食までの長時間食事を摂らないと膵臓がインスリンを適切に分泌できなくなってしまうからだと解説されています。

 朝食を食べないことが膵臓に何らかの影響を与えるとすれば、糖尿病患者さんに限らないのかもしれません。大人はもとより「食育」の観点から問題になっている子供の朝の欠食も気になるところです。朝の食卓を家族で囲む昔ながらの風景は私たちが考えていた以上に大切な時間なのかもしれません。(担当:湯浅智之)

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